SPI適性検査

他の職業適性検査との比較

 

前述の通り職業適性検査はSPI以外にもいろいろな種類があります。主なものの特徴を紹介しますと、SPIと同様に総合適性診断テストとなっているのがGABで、これはGraduate Aptitude Batteryの略なのですが、実は現役の会社員を対象としたものというのが特徴です。

 

これは、基礎学力よりも、それぞれ統率力、忍耐力のレベルやのパーソナリティーの適性を判断するテストで、これも多くの企業が採用しています。特に物販や金融業での営業職、商品開発や研究職、コンサルタント的業務など広域な職務を対象とした総合的な適性診断テストです。

 

もうひとつのCABはComputer Aptitude Batteryの略で、こちらは新卒者も含めた企業向け採用テストとなっており、知的能力やパーソナリティーから適性を判断することに加え、企業人としての意欲や適性を示すバイタリティ度や忍耐力、協調性など9項目のコンピテンシーの分析ができるのが特徴です。

 

又、通称・Y-G性格検査と呼ばれているのが矢田部・ギルフォード性格検査で、これも日本専用の性格検査では採用が多くなっています。これはJ.P.Guilfordらが開発した「気質概観検査」がベースで、他よりも簡単に実施できるのが特徴です。

 

こうした中でSPIは総合人格評価というより広い評価ができるのが特徴で、他を抑えて圧倒的な採用率となっており、まずはこのSPI対策をすることが、就職希望者の間でも常識となりつつあるのです。